


FXで勝つには移動平均線を見ればいいという方がいます。
ゴールデンクロスや、デッドクロスが出たら、
相場に入ればいいと言う事も書かれています。
しかし、
それだけでエントリーをしたら、
負けてしまうでしょう。
移動平均線の期間は、
人によって様々。
だから、答えがみんな違う。
さらに、その時のトレンドによって、
移動平均線が機能しなくなったり、
ファンダメンタル要因によって、
振り回されてしまったり。。
結局どうすればいいの?
大丈夫です。
この記事を最後まで見ていただければ、
移動平均線とはどのようなものなのか。
考え方がわかります。
Contents
そもそも移動平均線ってなに?
移動平均線は、
一定期間の平均価格を計算して出した「答え」を線でつないだものです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。
現在の相場の方向性(トレンド)が
どちらを向いているのか(上がっているのか、下がっているのか)を見ることができます。
移動平均線はとても便利ですが、
移動平均線に頼ってしまうと、負けてしまいます。
FXの本を見ると、
ゴールデンクロスになったら買い。
デッドクロスになったら売り。
という教えがありますけど、
それだけで当てにしては絶対にいけません。
移動平均線は補助的なものです。
脳が錯覚することなく、ローソク足の「方向性」を
一目見てわかるようにしたのが移動平均線です。
移動平均線の期間って何日間にすればいいの?
何本にすればいいの?
私が使っているのは、4本だけです。
これだけで十分です。
短期的な動き:62EMA、144EMA、200MA
長期的な動き:800MA
800MAは
大きな資金を動かす機関投資家がみているので、
トレンドの転換や節目となりやすい。
移動平均線はトレンドの方向感を測るために使う。
補助的に使用する。ただそれだけである。
【MT4】移動平均線:設定の仕方

MT4の画面で、
上のメニュータブより
挿入ーインディケーターMoving Averageを
選択します。
そして、
次の作業を4本行います。

移動平均の種別:Exponential

移動平均の種別:Exponential

移動平均種別:Simple

移動平均種別:Simple
800MAの重要性は、
環境認識するうえで欠かせません。
移動平均線を使って、相場の環境を認識する。
それからトレードアイデアを立てる。
つまり、メインはトレードアイデアを立てるということなので、
相場が上なのか下なのか、レンジなのかは、
シンプルなツールを使ってさっさと認識してしまいましょう!
ということなのです。
移動平均線の並びで、トレンドを予測をしてみる
先ほどの4本の移動平均線で、
トレンドを把握することが出来ますが、
簡単なようで、難しい。。。

めったにありません。。
実際の移動平均線は。。。。

トレンド認識の難しさの正体とは、
図形認識、空間認識という脳の機能の個人差によるものなのです。
いわゆる芸術センスのような、文字では伝えきれないもの。
でも、
大丈夫です。
簡単です、たった4本の線だけですから。
それはトレンドを定義づけてやればいいのです。
トレンドを定義づけってどうやればいいの??
トレンドの定義付けには、3つのセクションがあります。
①移動平均線(MA=Moving Average)の並び順、位置
②移動平均線(MA)の間隔、密度
③移動平均線の角度


密度が高い状態、もしくは高くなっていく状態
密度が一定の状態。
密度が低い状態、もしくは低くなっていく状態。
この3つに分類されます。

③の角度は、
角度が急な状態、もしくは、急になりつつある状態。
角度が無い、水平な状態、水平に近い状態。
角度が緩やかな状態。
この3つに分類されます。
1本の移動平均線の状態を表すこともありますし、
複数本の移動平均線の位置関係も関係してきます。
移動平均線とは値動きの分身のようなものですから、
基本的には値動きを見ていれば、
たくさんの移動平均線を表示させることは不必要です。
ただしそれは、その人の認識力に依存するため、
誰でもトレンドを文書化出来るよう便宜的に4本の移動平均線を使います。
その4本は別モノではなく、ローソク足もしくは一番短い移動平均線の、
期間を変えた だけの分身なのです。

①移動平均線の並び順

移動平均線の並びによって、
アップトレンド
レンジ
ダウントレンドを
認識します。
それぞれのパターンを見てみましょう。

他の移動平均線が順番に上に重なっておりますのでアップトレンドです。
逆の並びはダウントレンド。


その地点でレンジが発生した状態ですから、
一箇所の交わりであれば、よりリニアな一つ下の時間足でレンジになっているでしょ う。
交わったという事実は、テクニカル勢の逆方向のトリガーとなりますので、
トレードアイデアを立案するときの『要件』の一つとなるでしょう。
①移動平均線の密度
密度は、トレンドの勢いや、レンジがどの時間足まで波及しているかを知るのに重要です。
移動平均線の密度は何を表すのか?


つまりその時の状態が収束しつつあるということです。
運動エネルギーが落ちてきている状態です。
上図の②は
移動平均線がクロスしており、密度が高いもしくは100%です。
1本でもクロスしていればその交わった時間足と時間足の間は、お互い引き付け合う重 力のかかったレンジ状態。
上下のチカラが両方作用するので、レンジの動きになります。
上図の③は、
密度が拡散し始めており、
その拡散していく方向への減圧がかかった状態です。
密度が低くなればなるほど、真空状態に近くなり、
移動平均線同士に引き寄せ合うチカラが働きます。

強いトレンドを意味しますが、
同時に強く引き寄せられるチカラも強くなることを覚えておいて下さい。
③移動平均線の角度
では、トレンドを把握するための3つ目のポイントである、
移動平均線の角度について。
角度も、トレンドの勢いや、レンジがどの時間足まで波及しているかを知るのに重要です。
MACDなど他のインジケーターでも表されますね。
移動平均線の角度は何を表すのか?


一番重要なのは、押し目と戻りの強さを表すということ。
当たり前のことなのですが、とても重要です。
角度が急なときは、長期のトレンドフォローには向いていないのです
まとめ
使用する移動平均線は4本のみ
・短期的な動き:62EMA、144EMA、200MA
・長期的な動き:800MA
移動平均線は補助的なものであって、
メインに考えてはいけない。
トレンドを定義づける。
①移動平均線(MA=Moving Average)の並び順、位置
②移動平均線(MA)の間隔、密度
③移動平均線の角度
移動平均線はトレンド定義を補助的に考えていくものである。
